根掛かり防止器クロスリング

1999年より     2011年9月 公開

1999年より使用しています。

2011年現在の形とは基本的には同じですが、細かい点を変更して今に至っております。

 

ステンレスバネ材Φ1.0×500mm2本から50mmづつを切り取ります。

 

その内の1本を写真のように整形します。

 

あとの1本は使用しません。

 

ステンレス針金#26 線径0.45mmを用意します。

サルカン2号を用意します。

 

より戻しつきのサルカンは長くなり、根がかりし易くなるので使わないほうがいいでしょう。

 

ステンレス針金100mmを4本用意します。

左のリングは重なり部分が45mmになるように針金で縛ります。

右のリングは先に整形した50mmバネ材も一緒にサルカンを通して縛ります。

画像をクリックして拡大してください。

 

ステンレスバネ材Φ1.2×250mmを丸棒に2回巻きつけてスプリットリング状にします。

丸棒はプラスドライバーを使用しています。

2回巻いたらリングのセンターから真っ直ぐ伸びるようにステンレス線を整形します。

 

エンドは折り曲げてサルカンが通る以上の隙間を空けます。

ハンダ付けをして閉ループにします。

 

まずリングのステンレス針金で縛ったところをステンレス用のハンダで半田付けします。

ステンレス針金200mmでふたつのリングを十字に縛ります。

縛った部分を半田付けして十字が保てるようにします。

 

Φ1.2のスプリットリング部分を上側のリングに通します。

 

上側のリングに通したまま下側のリングにも通します。

この時Φ1.2の棒は下側に固定されてしまいます。

 

Φ1.2の棒をリングの中を通して抜くと写真のようにフリーに動かせるようになります、

曲がったら手で真っ直ぐに整形します。

 

完成です。

使用状態です。

重ねて収納できるのでほぼ1個分で持ち運べます。

オモリはサルカンで付け替え出来るので自由に選べます。

 

 

この根がかり防止器は平面的なリングを2個十字に組む事により大きな球となり基本的に根がかりしにくい構造となっております。

この根がかり防止器は二つのリングの交わる2点の内1点しか固定せず、1点をスプリットリングが自由に動けるようにしてあるため根がかりしづらくなっております。

又強く引っ張った時、リングが変形するため根がかりから脱出しやすくなっています。

もし変形した時は手で簡単に整形して元の状態に戻せます。

バネ材で出来ている為引っ張って変形した状態で道糸を急に緩めるとその反動で根がかりが外れることもあると思います。

 

この根がかり防止器を有効に使うためには、投入後道糸をあまり張らないこと、仕掛けを引きずらないこと、竿を立て道糸を高く保つこと、ポイントを替えるときは竿を思いっきり煽って仕掛けをジャンプするようにすることです。

 

仕掛け自体が根がかりした場合は有効ではありません。

昆布の密生したコンブ根には有効ではありません。

浅場の荒根に遠投した場合はラインの角度が小さくなり根がかりの確率は高くなります。

 

この根がかり防止器の製作は慣れればそれほど時間はかかりませんが半田付けが一番面倒なところでもあります。

スポット溶接機があれば楽に作れると思っております。

 

今まで秘密にしておりましたが2011年9月に公開しました。