FF式石油ストーブ修理

いつもお世話になっている車屋さんの事務所のFF式石油ストーブが故障して使えなくなったそうなので、11月に冬タイヤ交換のついでに見てみました。

症状は時計表示や設定表示が途中で消えてしまい電源コードを抜いて入れ直しても再起動しないという状態です。

電源コードを抜いて1日ぐらいたった後に電源コードを入れると復帰するようですが、また表示が消えます。

制御基板を見てもコンデンサーが膨れていたり、焼けているような部品は見当たりません。

そこで後日、電源回路のDC用平滑回路の電解コンデンサーを取り換えてみました。

しかし良くなりません。

時計がスーパーキャパシタにより停電でも動作しているはずなのにすぐ初期値に戻ってしまい、温度などの設定データも消えてしまいます。

そこでスーパーキャパシタを取り寄せることにしました。

ただ同じものはスーパーレア製品の為、ものすごく高額の為に形状や容量の違うものですが安めの物を選んで購入することにしました。

10日ほどして到着したのでリード線を追加して取り付けしましたが、症状は変わりません。

調べた結果電源は入っているのですが、表示が消えている状態です。

そこで基盤の半田付け不良を疑い、すべての基板内の半田付け部分を再半田しました。

しかし直りません。

そこで基板、表示部、トランスを持ち帰り調べてみることにしました。

 

回路図は公開されていないため、部品から電源部、リセット部を中心に基板のパターンを読み回路図を作製しました。

それを元に電源を入れテスターで回路をチェックした結果、原因及び不良部品が判明しました。

 

この基板にはマイコンが搭載され、ウオッチドッグタイマーの機能がありプログラムが暴走した時リセットがかかる仕組みになっていました。

このウオッチドッグタイマーの時間を作る電解コンデンサーの容量低下の為、ウオッチドッグ信号が来ているにも関わらずちょっとしたノイズや電源投入時のタイミングによりリセットがかかっているようでした。

一度ウオッチドッグタイマーの動作によりリセットがかかるとすぐには再起動できないような仕組みになっていました。

 

このコンデンサーと同じ容量の物が手持ちになかったので、ほぼ倍の容量の電解コンデサーに交換しました。

これにより症状は出なくなり電源ON/0FFでも表示が消えることもなく、時計は停止することもなく設定データも消えなくなりました。

 

直りました。

 

1994年製です。31年経っています。

 

交換した部品は電源平滑、DC5V電源平滑、スーパーキャパシタ、ウオッチドッグタイマー用コンデンサー(CT)の電解コンデンサーです。

容量は元々付いていた物より大きい物を付けています。(手持ちになかったため)

容量が大きくても問題は無いと思います。

 

ストーブをつけてみましたが、問題なく燃焼及び動作しています。